ADVECとは

本日はADVEC(アドヴェック)アドベンチャー英語クラブのホームページをご覧下さり有難うございます。英語は世界の共通語。言葉・文化の違う人々と理解し合い、共に仕事をしていくための大切な手段です。

私は小学校から英語の授業がありました。絵の中の動物の名前などを繰り返しているうちは、ちょっとしたゲームなどもあり楽しかったのですが、すぐに中学のような勉強になり、英語の印象は「勉強」でした。中学時代は日本語もたどたどしい怒りっぽい外国人の先生のクラスになり、文法の説明が全く分からず、英語の授業は恐怖でした。ただ将来は英語を使う仕事に就き、暫くの間、日本を離れて冒険したい気持ちが心の隅にあり、航空会社で働くようになった時、3年ほど過ごした香港での生活でコミュニケーションの楽しさを実感する事が出来ました。
学生時代は辛い思いで学び、たびたび挫折を味わって来ただけに、今でも英語への劣等感を捨てることは出来ません。小学校での英語の導入方法、中学・高校での文法の説明、並行してネイティヴの本物の音に触れる大切さを痛感している一人です。小学生の時から時間をかけて、英語の土壌を培っていかれるなら、楽しく、大切な教科として花を咲かせてくれると確信しております。

自らの体験から、英語を楽しいものと感じ、臆せず口から言葉を発してもらいたいと、小学生のための英会話教室を1981年に開き、いろいろな研究会に出席していた時期に、児童英語に熱い情熱を傾けるマスミ・オーマンディ先生(*1)との出会いが1986年にありました。子供の可能性を固く信じる信念、生徒に注ぐ深い愛情、そしてその教授法の豊かさと楽しさに私は何十年か早く生まれすぎたと後悔したものでした。未熟ながら先生の教授法に感銘を受け、児童英語にエネルギーを注ぎ、その思いと情熱で幼稚園生から高三までの一貫した指導をしております。教室の名前ADVECAdventure English Clubの頭文字です。自分の環境を若いうちから広げ、様々な冒険の中で貴重な体験をして欲しいとの思いでつけました。
小学生のうちは日本語の教育に力を注ぐべきであるとの意見が、学識経験者の中で少数ながらありますが、日本語の音がしっかり発音出来るようになってからでは外国語の音を発音するには余計な苦労があります。それは、口の中の形が日本語仕様に特化して日本語にない音を発音し難くなっていくからです。聞き取りも同じです。日本語を大切に勉強し、しかも外国語を並行して訓練していくことが、これからの日本を発展させ、自らの人生を切り開いていくためにも必要な事と思います。
文部科学省もやっと重い腰をあげ2012年から5,6年生に35時間の外国語−基本的に英語−の必修授業が入りましたが、また新たに2020年からの新しい英語教育の展望が出されました。小学3年生からコミニケーションとしての英語の授業が始まり、5,6年生は今の週一回から週三回に英語が増え、中学ではすべて英語で授業をする。高校では討論などを取り入れてより高度にしていくようです。これは理想に近い形ですが、文部科学省は学校指導要領を改訂し、早ければ2018年度から新しい学校教育を開始するようです。 どちらにしてもこれからの英語のレベルはより高いものが要求され、レベルが高くなればなるほど「どのように話すか:How do you speak.?」ではなく「何を話すか:What do you speak? 」が大切になります。小さいうちから国語力をつけておく事は外国語を習得するために大変必要です。
子育て中の卒業生・英語に携わる仕事をしたいと長・短期留学した卒業生・手段としての英語力を身につけ社会で貢献している卒業生たちは年賀状などで近況を知らせてくれ、大いに励まされます。英語を通して生徒たちが将来、社会の一員として何らかの貢献が出来るように指導し、また共に学んでゆきたいと思っております。

(*1)マスミ・オーマンディ先生:浜田山のPLS(パシフィック・ランゲージ・スクールの副校長)
校長のレイ・オーマンディ先生と共に長年にわたる児童英語教育の第一人者。独自の教材を開発。日本のみではなくヨーロッパにも姉妹校があり日本では小学校の英語教育の指導に毎日忙しい日々を送っています。

ADVEC講師 山口英実

 

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