保護者の方がお感じになる疑問点をQ&Aにまとめましたのでご参照下さいませ。
どのあたりから生徒さんは通ってきますか?
教室が桃井第一小学校の近く、青梅街道沿いなのでそこを中心に通える範囲にお住まいの生徒さんが多いです。又中学からプログレスを使っているので私立の生徒さんは杉並を越えて近郊からも通ってきております。
小学生のうちにどの程度のことが身につきますか?
英語の*基礎力をしっかり身につけ、中一で習う文法や決まった表現を使ってコミュニケーション(自己紹介・家族のこと・好き嫌い・将来の夢などのやり取り)が出来、英検3級のレベルを6年生までに入れます。
*ここで言う基礎力とは赤ちゃんがお母さんの話しかけで言葉を覚え(Input 入力)一杯になったとき発話(Output 出力)が始まります。同じように自由に英語を学べる幼稚園生〜小学生の間に沢山の言葉(名詞・代名詞・動詞・形容詞・前置詞・副詞)を繰り返し覚え(Input)その覚えた言葉を使える力(Output)のことです。
お休みするとその日の授業の内容はどうすれば身につけられますか?
長期間のお休みでなければ全く問題はありません。毎回いろいろなゲームの中で繰り返し練習をし、クラス全体が覚えたものから新しい内容に切り替えます。それは全員出席の時と決めておりますので。
親が自宅で手伝わなければならない宿題があるのですか?両親とも仕事があり学校の勉強も本人まかせです。見てあげる時間はないと思います。
英語を聞き取る耳の訓練としてCDを聞いてくる宿題がありますが、お手伝いの必要はありません。具体的に褒めること・励ましの声掛けはお願いしております。「練習しなさい」・「駄目じゃないの」という言葉はタブーです。また「小学生のうちは少々英単語を知っていればいい」などの声を耳にするとお子様は真剣に練習いたしません。英語を勉強することに目的意識を持たないお子様にとって、ご両親の価値観は絶対的な権威があります。日頃から英語はとても大切な勉強であるとの思いをこめて、お子様の僅かでも努力しているところを見つけて励ましていただくことだけをお願いしております。
母国語が不完全な幼児のうちに英語を習うことで日本語習得が遅れませんか。
杞憂であり、全くご心配はございません。日本語は24時間、365日浴びる事が出来、英語は一週間に約一時間、一年間で約40時間前後です。母国語の習得に差し障るようなことはありません。赤ちゃんが身体全部を使って言葉を吸収していくように幼稚園生・小学校低学年の生徒にはどの言語でも無理なく習得する潜在能力があるのです。その時期にたくさん言葉を浴びせてあげる事は大切だと思います。
2009年からモデル校に指定された公立小学校約5,000校の3年生に英語の授業が入りました。そして2011年からは5,6年生に必修科目として年間35時間の外国語の授業――基本的に英語――が入りました。中学からの英語を見据えて、私立はもちろん公立の小学校でも一年ごとに小4,小3生と年々低学年に前倒ししています。
書くことはいつ頃からになるのですか。学校では一年生から日本語を書き始めます。英語も早くから書けるようになると英語を勉強しているという実感に繋がり、楽しいのではないかと思いますが。
日本語を話せて、読む力も付き始めるのが一年生のレベルです。この段階ですと書く事はとても大切で、日本語の定着が早く確実になります。英語はどうでしょうか。6・7歳くらいまで英語圏で暮らしていた帰国子女には当てはまりませんが、小学校低学年では日本語のように英語を話せるレベルではありませんね。2・3年生くらいまでは、どんな音でも受け入れる柔軟な耳を持っている時期です。赤ちゃんが文字を知らなくても、言葉を覚える力があるように、この赤ちゃんの耳を持っている時期に、書く練習を入れてしまうのはクラス時間を長くするばかりでなく、耳と口の訓練の時間を削ることになります。もったいないです。書く練習の前に沢山の単語や文が聞きとれる事、声に出して言える発話の訓練、意味が分かるようにしておく事が先です。書き始めるのは耳の機能が日本語に特化してしまう時期、3・4年生からで何の問題もありません。その頃には学校で文字を書きなれていますので、身体で覚えている言葉を1,2年生の時のようにそれほど時間を無駄にせず書け、意味も分かるようになってきています。
英検は早いうちから取り始めていけば、あとが楽なのではないですか。
英検のリスニングは耳の訓練のために、筆記試験もよい教材の一つだと思います。ご本人が望むなら伸ばしてあげるべきです。気をつける事はその生徒の持つエネルギーを無理に引き出し過ぎると、ある時期から伸びなくなることがあります。少し余白を残しておく位の進度が順調な能力の発達に適切な場合もあります。しかし本人に意欲があればどんどんチャンスを与えるべきです。英検は文部省認定で、検定教科書の進度に合っています。帰国子女は別ですが、殆どの生徒に関しては、一般的に学校の進度を少し先取りするくらいの位置づけで、英検を活用していくことが無理のない楽しい勉強方法のようです。社会で活躍する時のTOEICの点数が最終的には物を言います。
英語は中学のための準備として5,6年生で始めれば充分間に合うと思うのですが?
そのお考えもひとつだと思います。それは中学校の英語に間に合わないことはないと思うからです。しかし勉強は非常に個人的、そして深遠なものです。英語をテスト勉強として習得するかコミュニケーションの手段として身につけるかは、海の上に出ている氷山の大きさだけで安全と判断するか、又はその何倍も海面下に隠れている部分を重大と感じるかの違いだと思います。お始めになる時期はそれぞれのご家庭の方針とお子様の興味で決まると思いますが、公立中学校の時間数(3時間〜4時間)では読み書きで手一杯、耳と口の訓練までは先生の思いが生徒へ届かないようです。またしっかりと日本語が定着する時期になると(小3年生くらい)英語特有の“音”をそれに近い日本語に置き換えて発音しがちです。海面下の氷山の基礎部分を小学生のうちに楽しく身につけることで受験の苦しい時期に入っても積極的な勉強姿勢を崩さずに乗り越えられることは多いです。